はじめに|なぜシナリオ設計で迷うのか
WEB接客ツールを導入した直後、
多くの宿泊施設が次に悩むのが「どんなシナリオを作るべきか」という点です。
管理画面には多くの機能が並び、
条件分岐や複数シナリオも簡単に作れます。
すると、
「最初から成果が出る形を作らなければ」
と考えてしまいがちです。
しかしWEB接客Logとして伝えたいのは、
導入直後のシナリオは、1つでも十分だということです。
訪問者は「答え」を探しに来ている
公式サイトを訪れるお客様は、
何かしらの答えを求めています。
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お得かどうか
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空いているか
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条件に合うか
だからこそ、宿泊施設側も
WEB接客でその答えをすぐに提示したくなります。
ですが、ここで一つ考えておきたい視点があります。
答えを急がせるほど、体験は浅くなる
条件や価格だけで選ばれた予約は、
便利である一方で、宿泊施設のおもてなしの印象は残りにくい。
さらに、
「思っていた雰囲気と違った」
「想像していた体験とズレがあった」
こうした感覚のズレは、
滞在満足度やその後の口コミ評価にも影響します。
WEB接客は、
予約を取るためだけの仕組みではありません。
泊まる前から始まる体験の一部です。
導入直後は「回遊」を優先する
そこで、最初のシナリオで優先したいのが
サイト内の回遊を促すシナリオです。
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この宿が大切にしていること
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どんな時間が流れているのか
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他と何が違うのか
これらを知ってもらうことで、
訪問者の興味は「条件」から「体験」へと移っていきます。
WEB接客の最初の役割は、
売ることではなく、知ってもらうことです。
回遊 → 理解 → キラーコンテンツ、という流れ
WEB接客のシナリオは、
段階的に揃えていくのが理想です。
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回遊を促すシナリオ
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魅力を深めるシナリオ
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キラーコンテンツ(プラン詳細・予約など)へ近づけるシナリオ
例えば最初は、
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滞在の過ごし方
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宿の考え方やこだわり
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初めての方に向けた案内
といったページへの導線を用意します。
そこで理解が深まった訪問者に対して、
次のシナリオで
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人気プラン
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公式限定条件
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空室情報
を提示する。
この順番が、
体験価値とコンバージョン率の両方を高めます。
キャッチは短く、判断は一瞬
回遊を目的としたシナリオでも、
表示する言葉は極力シンプルにします。
訪問者は
WEB接客を読むのではなく、一瞬で判断しています。
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自分に関係あるか
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今、見る価値があるか
だからキャッチは説明しません。
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「初めての方へ」
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「この宿の過ごし方」
-
「滞在前に知ってほしいこと」
意味が一瞬で伝わることが最優先です。
最初は「小さく」始める
ここまで読むと、
多くのシナリオが必要に感じるかもしれません。
ですが、導入直後はやはり1つで十分です。
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表示ページを絞る
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条件をシンプルにする
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回遊を目的にする
まずは
「興味を持ってもらえるか」
を確認します。
そこから少しずつ、
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ターゲット別シナリオ
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販促企画シナリオ
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ゴールへ誘導するキラーコンテンツシナリオ
を足していけばいいのです。
WEB接客は「売る順番」を設計する施策
WEB接客で最も大切なのは、
売る順番を間違えないことです。
知ってもらう。
理解してもらう。
納得して選んでもらう。
この順番を守ることで、
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コンバージョン率が上がる
-
滞在時の満足度が高まる
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口コミ評価にもつながる
WEB接客は、
短期施策ではなく、宿の価値を伝える装置です。
導入直後の段階では、
まずこの考え方を土台にして始めてみてください。
次回予告
次回【WEB接客|導入直後 #07】では、
回遊型シナリオをどう数字で判断するのか
導入直後に見るべき指標について解説します。
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