WEB接客シナリオの表示スピード最適化
WEB接客ツールを導入する際、多くの施設が見落としがちなポイントのひとつが「シナリオの表示スピード」です。特に高級旅館やリゾート施設では、唐突にポップアップが表示されると、せっかくの世界観が損なわれ、安っぽい印象を与えてしまうこともあります。
当社が運用する「TETORI」では、標準設定で約1秒後に表示される仕様ですが、このままでは高級感や落ち着きを演出する施設には合いません。そこでCSSを用いて、任意の表示ディレイを設定。初期テストでは3秒前後に設定すると、自然なタイミングでユーザーの視線を捉えつつ、唐突感を避けられることを確認しました。この設定は、実際に複数の高級宿泊施設でも違和感なく運用できています。
しかし、半年間の運用を経て状況は変化しました。サイト内のシナリオ数が増え、リピーターのユーザーは表示に慣れてしまったため、3秒のディレイでは「遅い」と感じるケースが増加。表示拒否率の上昇が見られ、改めて表示タイミングの見直しが必要となったのです。
そこで再テストを実施した結果、2秒前後に設定することで、視覚的な自然さを維持しつつ拒否率を改善。ユーザーの慣れに応じた微調整が、接客品質の維持には欠かせないことが分かりました。
この経験から学べるのは、表示スピードは一度決めて終わりではなく、シナリオの種類やユーザーの慣れに応じて定期的に調整すべき運用パラメータだということです。高級感や世界観を大切にしながら、コンバージョンにも寄与する表示タイミングを、ぜひ実際の運用で試してみてください。シナリオの表示種類によっても、表示スピードは変わってきます。
まとめポイント
- 初期設定:1秒 → 唐突で安っぽくなる
- 最適化:CSSで表示タイミング調整
- 初期テスト:3秒 → 高級感に対応
- 半年後の見直し:ユーザー慣れにより2秒へ微調整
- 運用のコツ:表示スピードは「定期的な調整」が重要
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